なくなっている！八竹亭

その、原宿の帰り、八竹亭の前の通りに出た。

懐かしいなぁ。

おやじさん元気かなぁ。

なんて思いながら店に近づいてきてびっくりした。

別のお店になっている。

しばし呆然とながめた。 

 

そのお店に行くようになったのはなぜだろう。

何がきっかけだったか。

確か、牛肉とピーマンの細切り炒めが美味しいという情報を聞いたからだったような・・・

とにかくよく行った。




当時、僕は月曜日は「欽どん」、それ以外は大映テレビの撮影で、おまけに明大中野高校の定時制にも通っていたがそんな中どのようにしていったのか・・・

それにしてもよく通った。

 

東京の田舎ものの僕には八竹亭で驚かされた事がたくさんあった。

メニューの料理には必ずこのレタスのサラダと味噌汁がついた。

サラダのドレッシングが抜群だった。

当然、おやじさんオリジナル。

今でも覚えているのがポテトサラダ。

初めて食べた時にはびっくりした。

ポテトサラダというとよくお惣菜やさんで見かけるもさっとしたあのような感じをイメージしていた。

八竹亭のそれは見た目からまったく違う。

さらっとしてるの。

ジャガイモは、親指の先ぐらいの大きさのいちょう切りにしてあってにんじんも同様。

それをさっと茹でてあって注文を受けるとマヨネーズとざっくりとあえる。

ジャガイモもにんじんも茹で加減が硬めで、今はそういう固めの調理主流ですが、当時は斬新でした。

ただ三角形のジャガイモとにんじんがマヨネーズであえてあるだけ。

それなのに抜群にうまい。

それはきっとおやじさんが作るマヨネーズが旨かったことによることが大きい事は明白だった。

それ以降、当然マヨネーズは作れないが既製品を使っても僕がつくるのはそのスタイル。

鮭のバターソテーもそう。

 

当時は鮭のバターソテーなどはどこでも似たりよったりの見た目だったが、それもこのようにおやじさんのタレで僕が憶えているのはここにバターが一切れ乗っかっていたと思うのですが・・・

時代は便利になりすぐおやじさんの情報はわかった。

なんと、三軒茶屋の実家のすぐそばの、これは非常にローカルネタなのですが三軒茶屋(太子堂４丁目界隈の人なら昔からあってよく知ってる）の小林住建さんが、やめましてそこが喫茶店になりました。

屋号知らなかったですが、今回知ったのですがそこが「カフェ・マメヒコ」というところで、そこにいたというのです。

うちから３０歩ぐらいのところです。

びっくりしました。

今は渋谷の「カフェ・マメヒコ」でとんかつを揚げているそうですが。

▽ 八竹亭おやじさん、とんかつやに転身～不死鳥の如く頑固に復活（パート１）

▽八竹亭おやじさん、とんかつやに転身～不死鳥の如く頑固に復活（パート2） 

揚げ物も美味しかったです。

僕は、これはメインの揚げ物の添え物としてついてくるのですがナスを切ったものの先にちょこっとパン粉がついていてそれを揚げたものが好きでした。

パン粉もパンからミキサーで作ってました。


 

僕が足繁く通っていた当時からタレントやスポーツ選手、けっこう有名人来てましたね。

場所がら服飾関係の人とか。

混んでました。

最後行ったのいつかな・・・

めったに渋谷行かないからな。

それでも確か５～６年前、かな。

行って。

昔は忙しかった事もあるし、確かに態度悪いお客さんもいたけれども、皆さんの印象通りちょっと変わってて偏屈で無愛想な親父さんでした。

でもなぜか僕には優しかったですね。

よく話しました。 

５～６年前行った時、それが十数年ぶりだったと思うのですが、その時もよく話して楽しかったです。

ゆっくり話しできたぐらいですから以前に比べたら静かだったですね。

「もうだめだよ、最近は・・・」

何の話からなったのかおやじさんのその台詞はおぼえてます。

昔は、おやじさんのお母さん、弟さん三人でやってましたが、その時は一人でやっていると言ってました。



鮨屋になってからはなかなか行く機会がなくそれで終わってしまいましたが、必ずｊ渋谷の「カフェ・マメヒコ」行っておやじさんのとんかつ食べようと思いました。

いろいろ八竹亭のおやじさんのことを調べていたらこんな記事もあって。

（上のAll Aboutの記事のおやじさんのとんかつの写真に変わらずナスの揚げたのが添えられているのを見たらなんだか嬉しくなった） 

ドラマがあったんだなと。 

そうそう、メニュー表なんかも変わってなくて懐かしいです。 

上の人の記事によるとおやじさん雇われているので自分の思う仕事しているかわかりませんが皆さんも渋谷に行ったらおやじさんのとんかつ食べてみてください。




人となりは出ているかも知れません。

八竹亭。

間違いなく名店だった。 

※そう、そう。

　当時長いカウンターの中で仕事していたおやじさん。

　黒足袋に下駄でした。

　カランコロンと忙しくカウンター内を動きまわっていたその音が耳にのこってます。

　今も下駄なのかな。

　それ、知りたい。 

 

コメント 2

いまバニラアイスのCMでやたらくやしいですのシーンが流されてますが連絡とかあったんでしょうか？
by ほたて (2014-05-05 23:15) 

八竹亭の親父さん、懐かしい。桃井かおりさんがスタッフ連れてよくこられていました。親父さんが、自転車で材料を買いにいって、東急本店のそばで、ベンツにはねられて、生死をさまよって、綺麗なお花畑を見たと言ってました。当時は、お母さんと仲の悪い弟さんと３人で千葉の市川から通勤していましたね。気難しくみえるけど、仕事に手を抜くのが嫌いだから、そう見えるだけで、
暇な時間にいったら、メチャ気さくでしたよ。
by 藤本文彦 (2019-08-14 20:21)