パンテオンとディズニーランドとの間 [映画]
ここのところ足を下ろしたことはありませんが、朝、通り過ぎるだけの渋谷。
五島プラネタリウムが頭に乗った渋谷パンテオンがなくなった時淋しい気がしましたが、それ以降も100年に一度と言われる大改革が行われている街。
なぜか、最新の映画館のシートに座りながら、その渋谷パンテオンの映画館の幕間に駅弁売りスタイルで売りにくる最中アイス売りのおねえちゃんのことを思い出した。
先日の映画「クリード チャンプを継ぐ男」を観たときもその映画館のサービスぶりに感心しました。
レディースデイや一番幕割。
50歳以上の夫婦割。
自分が普段行っている映画館もいろいろなサービスがありまして、観た時間の長さに応じてマイルがたまったり、これはわかりやすくて嬉しいのが、6本見たら1本ただ。
で、6本たまったので今回は無料で「スーパーマンvsバットマン」を観に行こうと思いました。
時間を調べてみると、まあ、今の時代ですからその作品でも、字幕版やら吹き替え版やらかかってるわけです。
そして、それに増して「MX4D」というのがありました。
映画の画面に応じてシートが動いたり、振動したりするやつですね。
まだ体験したことはありません。
体験したいと思ったこともありません。
本来は映画のチケットプラス1500円(3Dメガネ持っている場合)の料金。
いい値段です。
ですが、今回本編の料金は無料ですから試しに購入してみました。
昔、三軒茶屋の映画館に入るとよくロビーに「映写技師見習い募集」という貼り紙が貼ってありました。
しかし、今の時代はフィルムで映写しているわけではないらしいです。
メモリーカードに入っているらしく。
簡単のようです。
映画「ニューシネマパラダイス」の中でフィルムが簡単に熱で燃えなくなった事が画期的な事だとえがかれていましたが、映画というもの自体は映画として変わりありませんが、作るシステムも観るシステムも大幅に変わったのですね。
入り口で、手荷物はロッカーに入れるようにといわれる。
・・・そんなにすごいの?
シートに座ると、本編が始まる直前にデモンストレーションで 幾度かシートが動きます。
おお、けっこう動くんだな。
画面に合わせて振動や揺れ、足元にも刺激、顔にも霧吹き。
スクリーン前にはスモーク、その脇にはフラッシュもたかれたりします。
いやはやこれはもうアトラクションです。
隔世の感あります。
シートの背中から突き上げてくる刺激を感じながらなぜかその渋谷パンテオンの映画館を思い出しました。
今とは違ってたくさんの椅子がならんだ驚くほど天井の高い場内。
中央の席は白いカバーが掛けられた指定席。
そして、休憩時間に売りに来るアイス。
駅弁を売るように肩から箱を提げ千円札を縦に折り、中指に何枚も通していたお姉さん。
何度かお話ししてますが、僕は「映画館」が好きです。
チケット売り場、もぎり。
広い場内が真っ暗になる瞬間。
本編が始まる前にちょっと幕が動き広くなるスクリーン。
それらがもたらすちょっとした緊張感。
いい感じです。
ですが、椅子が動くの、嫌いじゃないですよ。
僕。
映画好きな人の中には「こんなの映画じゃない」なんて言って嫌う人いそうですが・・・
いいんですよ、それで。
先程も言いましたが、(映画なんですけど)映画じゃないんですから。
アトラクション。
建物が爆発で燃えちゃって朽ちちゃうと、焦げた臭いまでしてきますからね。
値段の話ししちゃうと、正規の値段で言うと鑑賞券と合わせて3000円を超える値段を払うわけですが・・・
今までの映画でも、観終わって、安いか高いか、はたまた金返せみたいな話しあったりしますんで作品によっても変わると思いますが。
今、ディズニーランドなんか行っても入場料とあと、ひとつのアトラクション乗るのに1000円弱ぐらいのお金になるんですかね。
皆さん、乗り放題みたいなチケットにするんでしょうけど。
それでもひとつのアトラクションは数十分ならんで、数分の乗り物。
そう考えると、プラス1500円で(今回の作品は)2時間半。
どうでしょうかね。
観た映画が娯楽アクション作でしたのでそれはすごかったんだと思います。
こういう作品にはぴったりかと。
今回は「映画」を体験したという感じです。
これも現代の技術のなせる技ですね。
映画、好きだった親父が見たらびっくりすんだろうな。
6本のおまけの1本は貴重な体験ができたので、次回からはまた「映画」を「観に」行きます。
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