二郎は鮨の夢を見る [映画]
沖縄から帰って来た次の週の火曜日は映画を観に行きました。
渋谷ユーロスペース「二郎は鮨の夢を見る」。
いわずと知れた有名店「すきやばし次郎」のドキュメンタリー映画です。
以前、女優の芦川よしみさんと共演した事がありました。
その時、(よしみさんはサバサバした男っぽい性格の人で話し方もそのような感じでした)
「宮田、お前『ゆきゆきて神軍』っていう映画しってる?」
「いや、しらないですけど・・・」
「すごい映画だぞ。渋谷のユーロスペースでやってるから観にいってきなよ」
と聞いて初めてユーロスペースに観に行ったのはいつ頃だったか。
まだ渋谷の桜丘町にあった頃です。
今は円山町、ホテル街の中ですね。
時間があったのでバスで渋谷まで行こうと思いましたが、目の前の停留所を出ようとしているバスにほんのちょっとの差で乗り遅れてしまいました。
仕方なく駅まで歩き地下鉄で向いました。
結果その方が早く着いたのでとりあえずチケットを買い、食事をとりに街へ。
おっ、2番だ。
お店もよく知りませんし人も多いので渋谷の街中を歩くのは気がすすみませんでしたが、とりあえず東急本店通りを下りはじめました。
するとこの看板。
蕎麦はもちろん好物です。
が、それより目を引いたのが本当に一番なのかはわかりませんが1位に置かれている生ビール。
150円。
安っ。
早速入り、生ビールと味噌きゅうり70円の食券を買いました。
で、食事は小親子丼ともりのセット。
再び映画館へ。
久しぶりに来ましたがいい映画館でした。
もうひとつのスクリーンはなにかヨーロッパの古い監督の特集をやっているみたいで50代、60代ぐらいのご夫婦らしい方が多かったです。
映画ですが、「すきやばし次郎」はたくさんの本も出てますし、メディア等で特集もされたりしているのでそのお店の仕事は皆さんご存知のとおりです。
ですが、とても良かったなと思ったのは、アメリカ人監督、スタッフが撮ったドキュメンタリー映画ですから鮨を完全に文化として捕らえていることです。
例えば、お能や歌舞伎、神社やお寺などの建築物など日本独特の文化などに興味を持ちその源を知りたがる外国人の観点と同じだと思いました。
一言では言えないのですが、日本の多くの文化には「美」というものがあると思います。
ですから、アメリカ人監督が文化として「鮨」をとらえているとしたらそこには「美」があるのではないかと思いました。
握る姿、仕込む姿、果ては築地で仕入れをしているその仕事すべてを「美」としてとらえていると思いました。
よく俯瞰で見てみるとか外から見てみるといいますが、なかなかその中にいると客観的に見られないのかも知れません。
昔から鮨は日本にありますから生の魚を素手で握ってぱっと食う。
僕らはなんてことない生まれたときから見ている当たり前の光景かも知れませんが、初めて見たアメリカ人(に限りませんが)はびっくりしただろうなぁ。
それがこんなに世界中に・・・
華屋興兵衛もびっくりしてんだろうなぁ。
おまけ。
世代的にこういうのもそそりますよねぇ。
こご無沙汰しております。いいですね、昭和の雰囲気が懐かしいですね(^-^)いつかは宮田さんのお店に行くのが、僕のささやかな夢です。
by 上野 創(はじめ) (2013-02-28 20:38)