三軒茶屋シネマ。 [回想録]
店、仕舞って、湯飲みに氷と焼酎と麦茶を入れ、白衣を脱いでそれを片手に店のテーブルに腰かけ、ひょいとフェイスブックを覗いてびっくりした。
その投稿。
しかも別々に二人から、同じ内容の件について触れられていた。
三軒茶屋シネマ閉館。
昨日もすぐ近く通ったのに・・・
知らなかった。
行ってみた。
信じてないわけじゃないけど、この目で確認した。
記事が・・・
散歩の途中、写真を撮った憶えはある。
しかし、記事が・・・
確か、書いたと思うんだけど・・・
探しても見つからない。
書いてないのか・・・
写真は2011年の8月に撮ったもの。
そのあたりの記事を探したがやはりなかった。
では、ここで三軒茶屋の映画館の話し。
今でもそうですが、僕は「映画館」という場所が好きです。
暗く、あの巨大なスクリーン。
適度な緊張感と、集中力、そしてこれから観る映画への期待感が自然に生まれます。
三軒茶屋からですと、ロードショーは渋谷へ行くのですが、それ以外は三軒茶屋にある、三館の映画館(現実は二館)
で観ます。
なぜ二館かといいますと、僕が子供の頃はこの中央劇場は日活ロマンポルノ専門だった訳だからです。
その二つのうちの一つは246沿い、今でもあります「大和一文字」という小さな荒物屋の隣にありました。
そこはけっこう大きかったですね。
新目の映画が来てました。
しかし、だいぶ前にやめてマンションになってしまいました。
そして、もうひとつが、今回閉じました「三軒茶屋シネマ」。
ここはいわゆる、三本立て。
三本で何百円。
まあ、今みたいに入れ替え制ではないんで、時間さえあれば何回でも見られるんですけど。
自分の小遣いでいったり、あと憶えてるのが、銭湯にポスターが貼られるんですね、映画館の。
そのポスターの下に「ビラ下」って言いましてチケットがついてるんですね、切り取り線が入って。
三枚ぐらい。
で、銭湯のおじさんに頼んでおいて、いつも一枚もらってました。
それをもって行くんですよ、「三軒茶屋シネマ」。
三本立てですから全部観るんですけど、合間の休憩時間には売店、といっても階段の踊り場というか、廊下の端っこにガラスケースが置いてあるだけで、そこにまあ、お菓子やパンがならんでる訳です。
僕は、値段も一番安いということもありましたし、味自体も好きでよく買って食べたのはラスクです。
値段は何十円だったか忘れましたが、一袋に二枚入って、それをグレーの滅茶苦茶すわり心地の悪いソファーに座ってぽりぽり食べていたのを昨日の事のように憶えてます。
「三軒茶屋シネマ」、もう何年、いや、何十年も入ってないですが・・・
そういうものってあると思うのですが、あるのが当たり前で普段は意識しないのですが、なくなってみて初めてその存在の大きさに気づいたりする事、そんな感じを持ちました。
最近は前を通ると、かかっている映画のポスターを見て、そういえば気になってたけど見てないなこの映画、今度ツタヤで借りてみよう。
ぐらいの事しか思いませんでした。
そう、たまには入ってみようかなと思ったことがあったか・・・
でも、その、2011年だから三年前の夏ですか、映画館の写真を撮ったとき、中央劇場(三軒茶屋シネマととなりどうし)にたぶん次回の予告で貼ってあったんだと思いましたが、「華麗なるアリバイ」と「死刑台のエレベーター」のポスターを見て、へぇと思いました。
ここの中央劇場もにっかつロマンポルノが終わってからいわゆる名画座になったのですが、いいのやってるんですね。
やっぱり、もう一度スクリーンで観たいなと思わせるようなの。
その時かかっていたのは、「ロビンフット」と「ショパン」でしたが、僕が写真を撮っているとき年配の女性二人が中に入っていきました。
映画、好きなんでしょう。
なんか、いい光景でした。
その後しばらくして閉館しました。
中央劇場、看板、右から書いてあるところ、時代感じます。
なんて、ノスタルジックになってますが・・・・・
渋谷、降り立った事は最近ないですが、通るだけはよく通ります。
大規模な工事が行われています。
映画館、両方ともやめて、建物だけが残っているわけですが・・・
もしかしたら、いよいよ三軒茶屋の街も変わるのかしらん。
一緒にエレファントマン観に行ったの思い出しました!!
映画館ってなんで昔からポップコーンなんですかねー?
by shinobu (2014-07-25 20:51)
私の街も以前は行ったりしたのに、
駅までの通り道になっちゃってあまり気にしなかったお店が
知らない間に閉店しててちょっと寂しかったです。
いつの間にか気にしなくなってた自分が寂しくなっちゃって・・・
by mayu (2014-09-10 20:52)